毎日の仕事、誰のためにしているのでしょう。迷うことはありませんか。「会社のため」なのか、「自分のため」なのかわからなくなります。
「会社からお金をもらっているのだから、会社のために働く」と会社や上司から言われます。しかし、「会社のため」と考えると、自分を犠牲にしているように思えます。
「自分のため」と思っても、「まだ貢献できない立場だから」と思ってしまい、会社に役立とうと焦ってしまいます。
誰のために仕事をするのかと迷ったときは、「自分のため」と考えましょう。自分が成長しないと、会社への貢献はできないからです。会社の成果と自分の成長には深い関係があり、互いの信頼関係で成り立っています。
「会社のため」か「自分のため」、選択の違い
「会社のため」は、自分の成長より会社の利益
会社の上司や先輩から、「仕事は会社のためにする」と聞かされたことはありませんか。「給料を貰っている」とか「雇われている」が理由になっています。確かに、理由としては理解できますが、本当に納得できるのでしょうか。
働く人たちは会社も仕事も好きになって、はじめて「会社のため」と思えます。自分を犠牲にして会社の利益を守るのでは、夢も希望もあるとは言えません。逆に、不安や不信が重なりストレスの原因になります。
「自分のため」は、自分の成長が会社の利益
人は誰でも、成長し会社に貢献したいと思います。そのためには、自分が成長しスキルを磨く必要があります。自分が成長して、初めて会社に貢献できます。「自分のため」とは、自分の利益のためではなく、会社に貢献できるスキルを身につけるためです。
また、スキルを身につければキャリアアップにつながります。自分の努力を正しく評価され、立場や給与等の具体的な評価を受けたいと思っています。その評価がヤル気を高めるからです。
社内で認められることほど嬉しいことはありません。
頑張ろうとする人ほど、立場や給与より「存在を認められる」ことを望んでいます。
「会社のため」と考えるより「自分のため」と考えた方が、より現実的で具体的な目標がもてます。そして何より、頑張ろうと思い続ける「本質」に近づけるのではないでしょうか。
従業員の成長なくして会社の利益はでない
事実上、会社を動かしているのは従業員です。そして、正しく必要な方向を示し導くのが経営者です。会社は「従業員の動き方」で、経営状況が変わります。正しく動けば利益はでますが、バラバラな動きでは利益につながりません。
この「従業員の動き方」には、会社と従業員の信頼関係が必要です。会社は正しい指導をして従業員を育てなければいけません。
また、従業員は会社を信頼し、正しく必要な仕事が求められます。
そのためには、従業員の「心」と「スキル」の成長は不可欠です。従業員が成長しなければ、会社の利益はありません。「自分のため」に仕事をすれば、最後は「会社のため」になっていくのです。
「自分のため」の選択が正しい理由
会社は何を望んでいるのか
会社は従業員に何を望んでいるのでしょう。まず会社は、売上を上げ利益をだすことを望んでいます。そして、会社を大きくし経営者も会社も、社会的に認められ有名になりたいと思っています。
しかし、会社が利益をだし大きくなるためには、経営者一人ではできません。多くの従業員の力が必要です。そのため経営者は優秀な従業員が欲しい、育てたいと考えています。
会社の成果は従業員の成長
このように、会社の成長や成果には従業員が必要です。最初から優秀な従業員を集めたいと思っていますが、簡単なことではありません。会社にとって、今の従業員が成長することは重要なことです。
子供が大人に成長するためには何年もかかります。従業員の成長にも時間がかかります。しかし、会社によっては、「待てる会社」と「待てない会社」がありますが、会社の成果は従業員の成長であることに違いはありません。
会社は成長しない従業員を評価しない
会社は、努力し成長しようとする従業員を評価します。今、成果につながらなくても将来に期待するからです。逆に、努力しようとせず成長を望まない従業員は評価しません。将来に期待がもてないからです。
このように、会社の成果と従業員の成長は深い関係があります。会社は、努力し成長しようとする従業員がいなければ、会社の将来も望めません。だからこそ、努力する従業員を大切にするのです。
会社と従業員の信頼関係
会社は従業員との信頼関係も大切にします。信頼関係が築けなければ必ず問題が起きます。問題を起して欲しくないと思っています。言い換えれば、経営者は従業員の考え方を知りたいと思っています。経営者も不安なのです。
信頼関係がなければ、問題が起きるだけではありません。会社の悪口を社外で広める行為や、優秀な従業員の離職を招く結果になれば困ります。会社の評判はどんどん悪くなり、社会的に信頼を失い経営に支障をきたすからです。
「自分のため」はどのような効果があるのか
「目標」をもって仕事ができる
仕事は「自分のため」と考えれば、自分に合った目標をもって仕事ができます。例えば、「まずこれができるようになりたい。次はこれに取り組みたい」と計画的に仕事ができます。モチベーションも高まり仕事が楽しくなります。
「会社のため」と考えると、自分に合った目標がもてず計画的には進められません。その結果、すべてが中途半端になり充分な理解もできません。仕事が嫌になり会社に行きたいと思えません。自分に合った「目標」をもつことは成長には欠かせない条件なのです。
「人」として成長できる
人は環境に恵まれ、自分の存在を認められれば、心は豊かになります。このような状況になれば、人間的にも成長します。「人」として成長すれば、仕事の取組みも変わります。「できないこと」を「できる」ように努力を惜しみません。
しかし、環境に恵まれず、言われたことだけする仕事であればどうでしょう。満足感はもてず仕事も職場も楽しいとは思えません。成果や成長だけでなく、人間関係も築けません。「人」としての成長は、仕事や人間関係に大きく影響します。
スキルアップとキャリアアップができる
「自分のため」は自分の成長への条件です。成長すればスキルアップにつながり、キャリアアップへのチャンスも広がります。少しずつですが確実に前に進めれば、成長のスピードは一層加速されていきます。
「会社のため」と思い仕事をしても、満足感はなく限界が訪れます。この状態ではスキルアップは思うようにできず、キャリアアップの道も閉ざされます。自分に合った「目標」ではなく、この状態では「やらされている感」からは脱却できないからです。
会社への貢献ができる
従業員は会社に貢献することが大切であり求められます。仕事を「自分のため」と考えるのと、「会社のため」と考えるのでは大きなちがいです。
前述したように、会社の上司や先輩から「仕事は会社のためにする」と言われても正しいとは言えません。確かに、優秀な人でも「会社のため」と考える人は少なくありません。しかし、本当に最初からそのように思い続けているのでしょうか。
そもそも、人は弱い生き物です。誰もが、悩み苦しみ、葛藤します。最初から最後まで強く生きていける人は、ほとんどいません。だからこそ、自分に合った生き方を選択することが、自分を成長させるために必要なのです。
そして、自分か成長すれば、初めて会社に貢献できます。会社が一番望んでいることです。
まとめ
仕事は誰のためにするのか・・・。「自分のため」か「会社のため」、議論は尽きません。
「会社からお金をもらっている」とか「雇われている」等と考えると、最後は自分が犠牲になってしまうことがあります。これでは、働いている意味がありません。
自分の成長があって、会社の利益があると考えましょう。そのためには、自分の努力が必要です。とんな考え方をしても、努力なしでは成長はありえないのです。
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