職場で困ったことや悩みを、相談できていますか。
相談したいけれど、相談する相手がいない場合があります。人との信頼関係やコミュニケーションを作るのが苦手な人もいます。
仕事の悩みを言えない人は、相談できる人を「うらやましく」思います。しかし、「できる・できない」はどこに違いがあるのでしょう。
それは、他人の悩みに関心が「持てるか、持てないか」の違いです。たった1つの違いだけなのです。
仕事の悩みを相談できない人は、他人の悩みに関心を持てない人が多いのです。ではなぜ、他人の悩みに関心を持つ人は、仕事の悩みを相談できるのでしょう。
理由は、「関心を持つ・持てない」で人は視点が変わるからです。この「視点」が「考え方」を刺激し、「行動」に結びつきます。
人は他人から影響を受けやすいものです。良い影響は取り入れるべきという「ことわざ」や「たとえ」も沢山あります。今までにない「学びや気づき」があります。
だからこそ、「人は人、自分は自分」と思わず、他人の悩みにも関心を持つことは重要です。「学びや気づき」が考え方を変え、成長につながるからです。
もし、他人から悩みを相談される立場になれば、大きな成長です。「生まれ変わった」と言っても過言ではありません。
1つだけの違は、「他人の悩みに関心を持てない」
関心を持てる人、持てない人の違い
仕事の悩みを人に言えて相談できる人は、他人の悩みに関心を持っています。一方で相談できない人は、他人の悩みに関心を持っていない人が多いのです。
この「持てる人・持てない人」の一つだけの違いは、人の視点を大きく変えていきます。「持つ人」は周りを意識し、正確に自分との比較をしようとします。「持てない人」は自分のことで精一杯で、自分のことしか考えられません。
ちょっとした違いと思うかも知れませんが、これには大きな違いがあります。関心を持てなければ、そこから前には進みません。心を閉ざし、悩みを自分で抱き続けることしかできません。
しかし、関心を持てれば可能性は広がります。相談することで「学びや気づき」を得ることができるからです。
なぜ他人の悩みに関心を持てないのか
1．「人は人、自分は自分」と思っている
自分自身を納得させようとし、「人は人、自分は自分」と思い込もうとします。そして「自分で解決しなければ」と思い込み、周りを見ようとしません。
2．他人は自分のように悩んでいないと思っている
悩んでいるのは自分だけだと思っています。「他人はこのようなことでは悩まない、自分だけが劣っている」と思い込んでいるのです。
自分はレベルが低く、他人は悩むはずがないと思ってしまえば、他人の悩みには関心が持てません。劣っている自分を隠すためには、他人の悩みを知る必要がないと考えているのです。
3．自分の悩みで精一杯
自分のことで精一杯なので、他人のことは目に入りません。まわりに目を配る余裕もありません。誰でも自分のことが最優先です。ましてや追い詰められている感覚に陥ったときは、当たり前の状況です。
4．自分は弱く、他人は強いと思い込む
「自分は弱いからダメだ、他人は強いから頑張っている」と思っています。「だから自分も頑張らなければいけない」と自分を鼓舞しているのですが、逆に空回りをしています。
気持ちだけが先走り、冷静ではありません。すると他人の悩みに関心をもてなくても当然です。このように、自己嫌悪に陥り冷静さを失い、頑張ろうとする気持ちだけでは、まわりが見えないのは当然かも知れません。
他人の悩みに関心を持てば、何が変わる
1．他人の悩みや気持ちがわかる
他人の悩みに関心を持てば、相手が何に悩み苦しんでいるのかが少し理解できます。そして自分と同じ悩みをもっていることに気づきます。
相手の気持ちも理解できます。自分だけではないと気づき、互いに相談することもできます。一種の安心感かも知れませんが、心にゆとりができれば感じ方も変わります。
2．自分に置き換えることができる
安心するだけでは意味がありません。同じ悩みは自分に置き換えることができます。「自分と同じように感じている」と思えます。
同じ悩みに対して、相手の考え方や行動は自分に置き換え比較することができます。自分との違いを理解できれば、「学びや気づき」を得ることができます。
3．自分の間違いに気づく
今までの自分の想いと行動に、間違いがあることに気づきます。間違いとは、一人で抱え込み「あきらめ」の境地になることです。その結果、行動を起こさず想いとは逆の方向を向いています。
間違いに気づけば、自分の中での「あきらめ」を正そうと思えます。「学びや気づき」は勇気と希望を与えてくれるのです。
4．何をどうすればいいか考える
「学びや気づき」は、自分が変わっていくために具体的にどうするか考えます。今までのように落ち込むだけでは前に進めないと感じます。
他人の悩みに関心を持つことで、以前よりも自分の中で考えます。「学びや気づき」が具体的な方向を導いてくれるのです。
5．「自分が変わらなければ、何も変わらない」と思える
今までは、自分が「我慢すればいい」、「どうしようもない」と思っていかも知れません。しかし今は、「自分を変えなければ何も変わらない」と強く思えるようになったのではないでしょうか。
「やればできる」、「変わりたい」と思うようになれば、「問題を解決して前に進みたい」と思います。希望がもてるようになってきたのです。
6．変わるための行動をする
他人の悩みに関心を持つことで、自分で変わるための行動を望み、求めます。
変わるための行動は、失敗を恐れてはいけません。人は視点が変わると見えないものが見えるようになります。ほんの少しの勇気は、大きな行動変革に変わるのです。
人は一人では弱いものです。しかし、同じ価値観や悩みをもつ仲間ができれば、互いに励まし合いながら強くなれます。強く生きたいと互いに思っているからです。
人の性格は変わらないが、考え方は変わる
性格と考え方とは
性格とは、
感じ方、考え方、行動の仕方などに現われます。
考え方とは、
性格はもって生まれたもの、考え方は生きている間に養われるものです。
性格は変わらないが、考え方は変わる
人の性格は、もって生まれたものなので大きくは変わりません。しかし、考え方は人生の経験によって変わっていきます。
「私はこんな性格だから変わらない」このようなことを言う人がいます。これは間違いです。自分が変わりたいにも関わらず、性格の責任にして、考え方を変える努力を放棄しているのです。
人生において問題は多々あります。しかしその都度、問題と自分自身に向き合う勇気がなければ変わることはできません。
強い人や完璧な人はいません。自分と向き合う勇気とあきらめない気持ちが、少しずつ成長につながるのです。
「ことわざ」や「たとえ」から学ぶ
人の振り見て我が振り直せ
他人の行動を見て、良いところは見習い悪いところは改めるという意味です。他人の行動は鏡に映った自分だと思って、自分自身を見つめてみようと言っている「ことわざ」です。
反面教師
悪い面の見本としての問いかけです。それを見てそうなってはいけないと教えられる事例のことです。悪い事例として、反対側の面から物事を見たときに、反省の材料となるように考えるために「反面」という言葉が使われています。
上手は下手の手本、下手は上手の手本
下手な人が上手な人のやり方を手本にするのは良い手本になりますが、上手な人も下手な人のやり方が参考になることもあるというたとえです。
「ことわざ」や「たとえ」には、大切にすれば自分にとって有益な一面が含まれています。決して意味のない言葉ではありません。
まわりや他人を見ることで、「学びや気づき」があります。それがあってこそ、自分の考えや行動を改めていく「動機付け」になるのです。
まとめ
仕事の悩みを相談できない人は、他人の悩みに関心を持っていない場合が多いのです。自分のことで精一杯で、関心を持つ余裕がないのかも知れません。
人は他人から影響を受けやすいものです。しかし「心の扉」は勇気をもって開かなければ、「学びや気づき」は手に入れることはできません。
そのためには、他人の悩みに関心を持てば「学びや気づき」があります。他人はどのように感じ考えているのか知ることができるからです。
「学びや気づき」を感じたときに、希望や勇気が芽生えます。「心の扉」を開けることから、全ては始まるのです。そもそも、解決しようという気持ちと勇気があれば、解決しない問題などないと考えるべきです。
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