当たり前になると感謝を忘れる、だから「ありがとう」を忘れない

画像①

人から受ける気遣いや親切が当たり前になると、感謝の気持ちを忘れがちになります。

例えば、毎日食事・洗濯・掃除をしてくれる妻、会社では部下から気遣いを受ける上司等・・・は、当たり前になり感謝の気持ちを忘れていくのです。

感謝の気持ちを表す言葉は数多くあります。同時に、感謝の「度合い」によって、言葉も表現も変わります。

自分の人生が変わるほどの親切に対する感謝もあれば、単に落とした消しゴムを拾ってもらう感謝もあります。

その人にとって重要な感謝であれは、言葉も表現もその後の接し方も変わっていきます。しかし何でもない感謝であれば、「さっと」流してしまうことは少なくありません。

日常の生活や職場においては、この「何でもないこと」が多いのです。そして「何でもないこと」が当たり前になってしまい、感謝の気持ちを忘れてしまいます。

だからこそ、「何でもないこと」に「ありがとう」の一言が重要なのです。さりげない一言が、相手に伝わるからです。そして、いつも人の好意に感謝を忘れないようにするためです。

何でもないことに「ありがとう」と言える人は、当たり前になっても感謝を忘れません。その一言が人間関係を維持し、信頼関係につながっていくのではないでしょうか。

当たり前になると感謝の気持ちを忘れる

画像②

当たり前になりやすい人とは

当たり前になると感謝の気持ちを忘れやすくなります。では、どのような人なのでしょうか。

1.上の立場の人
2.自分が偉いと思っている人
3.弱い立場の気持ちをわかっていない人
4.人間関係を大切にしない人
5.仲間や部下を育てようとしない人
6.自分中心で世の中が動いていると思っている人

自分は仕事ができる、能力があり他人よりも優れていると思っている人にありがちです。また、人を大切にせず自己中心の考え方に多く見受けられます。

周りの人を見ていると、そのように感じることがあるのではないでしょうか。

なぜ感謝の気持ちを忘れるのか

感謝の気持ちを忘れる理由は簡単です。当たり前になり、人の好意や親切が感じ取れなくなっているのです。なぜでしょう?

当たり前になってしまうと「人の気持ちを考えない、理解しようとしない」、こんな感覚に慣れてしまいます。

そして、「自分はこのような待遇を受けて当然だ、それだけ人より優れているのだ」と思い込むようになります。

自分一人で頑張れていると勘違いし、チームワークや人に対する思いやりの気持ちを忘れていくのです。

感謝を忘れる人の評価

感謝の気持ちを忘れる人は、人の評価が気になりません。気にならないというより、気づいていないのです。「自分に対する評価は高い」と思い込んでいるからです。

すると当然周りの人からは、良い評価を得ることはできず批判的になります。信頼を失い「その人のために」と思う気持ちもなくなります。

当たり前になり、感謝の気持ちを忘れることは恐ろしいことです。自分に対する信頼だけではなく、人からの期待や信頼を失うからです。

何でもないことに感謝の気持ちを忘れない

画像③

何でもないことこそ大事にしたい 

自分にとってなんでもないことでも、相手にとっては重大なことはよくあります。互いの価値観が違うからです。また、立場が違うと価値観の違いは生まれます。

人は立場が上になれば、自分の価値観で物事を判断します。結果、弱い立場の人は取り残され犠牲になります。

自分にとって何でもないことが、相手を傷つけてしまうのです。だからこそ、何でもないことを大切にし、「ありがとう」の一言は重要です。

いつも相手を想う気持ちがあれば、自然に出る言葉ではないでしょうか。

大きな気遣いより小さな一言

1.大きな気遣いは互いの負担になる

大きな気遣いは、自分だけではなく相手にも負担になります。また、周りからの誤解にもつながります。

大きな気遣いをすれば、二度三度と続けなければいけません。一度だけで終われば、「気遣いは最初だけ、一度で良いと思っている」と誤解を招くからです。

また、大きな気遣いを受けた側は、次に気遣いをしにくくなります。同時に、「あの人は気遣いを受けたいと思っている」等と誤解を招きます。

どちらにしても、大きな気遣いは互いの負担になります。そして、自然にできることではなくなってしまいます。

2.小さな一言で相手を大切にする気持ちが伝わる

では、小さな一言ではどのように感じ、伝わるのでしょう。

大切なことは、相手に感謝の気持ちを持つことです。そして、その気持ちを伝えることです。伝えるためには大きな気遣いは必要ありません。その都度、小さな一言で伝わります。

感謝の気持ちを「ありがとう」の一言で表せば互いの負担にはなりません。いつもその気持ちと「ありがとう」の一言を忘れなければ伝わります。

「ありがとう」は不思議な力をもつ言葉

画像④

なぜ「ありがとう」は感謝が伝わるのか

なぜ「ありがとう」の一言で感謝の気持ちが伝わるのでしょうか?

理由は、シンプルなメッセージ力だからです。

メッセージ力とは、相手の立場や視点に立ち、相手に伝える力です。そして聞く人が共感し、その言葉を拡散したくなります。

メッセージ力には、人の心の奥を揺り動かし深い感動や共感を与え「心の琴線に触れる」効果があるのです。

いろんな伝え方ができるメッセージ力ではなく、ストレートにシンプルに、そして直感的に伝わるメッセージ力です。感謝の気持ちを「誠実」で「正直」に伝えることができます。

「ありがとう」は誰にでも伝わる言葉です。そして「ありがとう」は飾らない言葉なのです。

「ありがとう」には、どのような効果があるのか

例えば、朝の出勤時に「おはようございます」と、先に声を掛けられるとどのように感じるでしょう。決して悪い気持ちにはなりません。

特に上司から「おはよう」と声を掛けられると、「今日も一日頑張ろう」という気持ちになるのではないでしょう。

「ありがとう」の一言も同じです。「誠実」で「正直」な言葉であるがゆえに、余分なことを想像し考える必要がないのです。

このように「ありがとう」の一言は、「誠実」で「正直」な気持ちを表すメッセージ力なのです。

「ありがとう」の一言で何が変わる?

「ありがとう」の一言で、何がどのように伝わるのでしょう。そして、何が変わるのでしょう。その一言で、相手がどのような気持ちになるかが重要です。

一番の効果は、相手に対する印象が変わります。その変わっていく印象を「入口」として、良好な人間関係に発展する可能性を持っています。

1.「ありがとう」をきっかけに、会話が増える
2.また協力しようと思える
3.困ったときに相談する気持ちになる
4.互いに信頼されるための行動をとり、信頼関係が育つ

このように、「ありがとう」の一言には、多くの可能性と将来性が秘められています。

何でもないことを大切にし、「ありがとう」の一言を忘れないようにするべきではないでしょうか。

まとめ

社会や会社組織は、「他人」の集まりです。だからこそ感謝の気持ちを忘れてはいけません。

しかし、人は当たり前になると感謝を忘れます。だから「ありがとう」の一言を忘れてはいけません。

大切なことは、相手に感謝の気持ちを持つことです。そして、その気持ちを伝えることです。「ありがとう」の一言は、「誠実」で「正直」な気持ちを表すメッセージ力なのです。

 

 「仕事の悩み・不安」や「仕事のサポート」は、
下記のサイトからご相談を承ります。
お気軽にご連絡下さい。

仕事の悩み・不安・人間関係等ご相談をお伺いします 「心の声」を言葉にすれば、不安が消えない毎日が前に進む!

飲食店・小売店に特化したお仕事をサポート致します 課題や問題・起業準備・人材育成・戦略戦術等、ご相談を賜ります

コメント