20ワンマン上司の下では、イエスマンでなければ生き残れない現実があます。実力や自信のない人はイエスマンに成りきって、今の立場や職場を守ります。また、ワンマン上司への反発から離職を選ぶ残念な結果にもなります。
しかし、ワンマン上司には3つの「弱み」があり、上手な「接し方」をすればイエスマンは卒業できます。「弱み」とは、ワンマンのままでは周りから信頼されていないことや、会社は良くならないことも解っています。
「接し方」とは、意見は伝え、意思決定には仕事として割り切ることです。常に正論で法令順守の考え方をすれば、ワンマン上司とは一定の距離を保ち巻き込まれません。
好んでイエスマンに成りたいとは思っていません。ワンマン上司の権力には勝てないからです。しかし、ワンマンの弱みを知り上手に付き合えば、イエスマンな生き方は変えられ、自分の生き方ができ仕事の能力が成長します。
どんな経営者や上司でも、能力のある人は手放したくありません。
イエスマンの悩み
今を失うよりイエスマンを選ぶ
イエスマンにも悩みはあります。自信がなく権力を恐れてしまいます。
無理に逆らえば今を失う怖さがあり、イエスマンに成りきって自分を守る方が簡単です。次の職場でも自信がないのです。誰もが持つ本能で、一概に責めるべき問題ではありません。
しかし、どこかでイエスマンから卒業したいと思っています。自分らしく生きたい、そして人から認められ一人前になりたいのです。
人に頼らず勇気をもって、挑戦する気持ちのあるうちに少しずつ挑戦していきましょう。
ワンマンな権力への反発が離職を招く
自分の主張を持ち、恥ずかしくない生き方をしたいと思います。しかし、権力には逆らえないとわかっていても、自分を曲げることに納得できません。実力をつけ自信をもって戦おうとします。正義感が強く、曲がったことを嫌う人です。
いつかは、ワンマンに対する反発が爆発し、会社を辞めます。まわりは、能力のある人が辞めていくことは当然だと思います。
気づけば、能力のある人は次々にワンマンから離れていきます。ワンマンな権力への反発が、新しい職場での希望に変わります。
ワンマンには3つの「弱み」がある
1.能力のある人を恐れている
ワンマンな権力は、能力のある人を恐れています。能力のない権力を否定されたくありません。能力では敵わないのがわかっているからです。能力のある人が理論的に自分を否定されるのが怖いのです。
だからワンマンは、能力のある人が味方になってくれることを望んでいます。自分に従い、能力を発揮してほしいと思っています。
能力のある人にとって、このような都合のいい話しは受け入れられません。それでもワンマンは、去っていく人の能力を認めず否定します。
2.イエスマンしか会社に残らず業績は落ちる
能力のある人が去っていけば、会社にはイエスマンしか残りません。ワンマンは能力のある人が欲しく、賃金や役職をエサに人財を集めようとします。
仮に集まったとしても、同じことの繰り返しです。人は長続きせず、イエスマンだけ残ります。
会社は業績が落ち、人は入れ替わります。人の入れ替わりで会社は何とか維持しています。自分がすべて指揮しなければ維持できません。
すでに組織運営ではなく、ワンマン経営です。ワンマンは、自分は優秀な経営者だと自負しています。
3.信頼されていない自分に気づいている
そもそも、人を信用しなければ、人から信頼されません。ワンマンに共通する考え方は、会社は自分の財産であり人には任せない考え方です。
人に任せて損をするのが許されません。会社は自分のもの、自分の利益のための事業と考えているからです。
自分が信頼されていないことに気づいています。「経営者は孤独だ!」と酔いしれています。しかし、どこかでわかってほしいと考え、理解し協力してくれる人が現れるのを期待しています。
同時に理解者を求めています。
ワンマン上司への上手な「接し方」とは
1.意見は伝え、意思決定には従う
ワンマンと上手に付き合いたいと考える人もいます。能力のある人は権力では負けても、上手に付き合えば能力は活かせると考えます。100%イエスマンでは「ゴマすり」でしかなく、相手の弱みを理解し、上手に付き合う方法です。
信頼を得るためには、批判をしてはいけません。意見は伝え、ワンマンの意思決定に従います。ワンマンに助言はするが、理解者で協力者である立場です。
ある意味、組織人としてはあたり前の行動です。ワンマンにとって一番ありがたい人材です。
2.社会のルールを理解し、合法・違法を明確にする
ワンマンは合法・違法を理解せず、自分の想いと利益だけで判断します。自覚はあるのですが、自分で制御することができません。
だからこそ、止めてくれる人がいて欲しいと思っています。止めるだけではなく、代案を知りたいのです。
止める理由は、合法・違法の判断ができなければ理論的な説明はできません。理解せずに合意すると責任問題になり、責任転嫁され信頼を失います。社会のルールを無視して経営は成り立ちません。
3.ワンマン上司との距離感を一定に保つ
距離感は大切です。遠すぎても近すぎてもいけません。一定の距離感は、互いに緊張感を保てます。
近すぎると相手のペースに巻き込まれます。遠すぎると考えや意見は伝わりません。何よりも、一定の距離感で緊張感を保ちましょう。相手に距離感を感じさせることが大切です。
言うべき意見は言い、合法・違法をはっきりさせ、一定の距離感を保つのがけじめです。
まとめ
ワンマンな権力は、正しい経営とは言えません。しかし、人は現実の中で生きていかなければいけません。
イエスマンになるのも、ワンマンから離れるのも選択です。決して否定できません。それぞれの考え方があるからです。
また、ワンマンと上手に付き合うのも選択です。何が正しいのではなく、どのような選択をするかです。しかし、ワンマンに関係なく社会の中では権力は大きな力を持っています。
その権力に立ち向かい納得のできる選択をするためには、能力と自信を養う必要があります。確実に成長していく努力が、求められるのではないでしょうか。
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