職場での言葉の使い方は難しい問題です。ちょっと間違えると、人を傷つけ信頼を失います。
悪気がなかったとしても、その一言で人生が変わることもあります。「口は災いの元」と言われます。
相手を尊重し、秘密を守ります。
むしろ、話を聞くと勉強になり、また話がしたいと思います。
どのようにコントロールしているのでしょう。
信頼される話し方には秘密があります。人の心を動かす「7つのルール」をもち、誰にでも平等で公平に対応しているのです。
「人」としての優れた人格をもち、職場でリーダーシップを取れる人です。
人の心を動かす「7つのルール」は決して難しいことではありません。普通の常識であり基本です。言っていいこと悪いことの区別ができれば、誰にでも操れる話し方なのです。
また信頼されるだけでなく、優れた人格やリーダーシップをもてるようになります。
人の心を動かす「7つのルール」とは
1.正しい情報であるか確認する.
2.共有すべき価値があるか判断する
3.今すぐに必要なことは伝える
4.人の努力は評価する
5.人のためにと思って伝える
6.伝える必要のある人に伝える
7.情報に中立的立場でコメントを添える
1.正しい情報であるか確認する
その話が正しい情報であるか、確認する必要があります。あとで根も葉もない話しとわかると、信頼を失い批判されます。
口は災いの元という言葉があります。
うかつな発言は慎むべきという戒めです。
正しい情報は、人を安心させます。そして、信頼関係ができ困ったときには相談される立場になります。
2.共有すべき価値があるか判断する
みんなが、話しの内容を知っているとは限りません。その人が知っておく必要がある話しもありますが、知らない方がいい話しもあります。その人のためにと考えましょう。
共有すべき価値とは、その人が知っておいた方がその人のためになることです。話しをする人にとって、価値があるかを判断しましょう。普段から相手を理解することが大切です。
相手に価値がない話しをしても、わかっていない人だと思われるだけです。
①「〇〇さんのお母さんが入院したらしい。みんなで協力して早く帰れるようにしてあげよう」②「会社は君に〇〇について意見を聞きたいらしい。事前に意見が言えるように考えをまとめておいた方がいい」
人のため、みんなのために共有すべき価値があるか判断しましょう。
3.今すぐに必要なことは伝える
今みんなが知っておいた方がいいことは、すぐに伝えましょう。今知っておかなければ、あとで困ることもあるのです。理由を説明し伝えることができれば、共有すべき情報になります。
①「会社は〇〇会社との取引を止めるようだ。次の取引先を探す準備をしょう」②「〇〇君が交通事故に遭ったらしい。出勤できるまでみんなで頑張ろう」
今すぐに伝えることが必要な話も、共有すべき情報です。
4.人の努力は評価する
みんなが知らない人の努力は、評価しましょう。ただし、本人から止められている場合は言えません。まわりの理解も深まり、本人も仕事がしやすくなります。
①「〇〇さんは勉強して仕事に役立つ〇〇の資格を取ったらしい。熱心な努力家で見習いたい」②「〇〇さんは毎朝人より早く来て清掃をしてくれている。〇〇さんにできることがあればしてあげよう」
見えない人の努力を評価し、努力を伝えるのも、価値のある共有すべき情報です。
5.人のためにと思って伝える
話しが好きな人は、ついつい話し込んでしまい雑談になります。これでは単なる「口の軽い人」です。その人のためになるように、あなたの言葉で話しましょう。あなたの気持ちが相手に伝われば、あなたの話しを聞きたいと思います。
①「君にとって言っておいた方がいいと思って言うけど、・・・」②「君が知っておいた方がいいと思って・・・」相手を思いやる一言を添えれば、気持ちが伝わります。
「君のためだ」等と強い口調で恩を売るような言い方は逆効果です。
6.伝える必要のある人に伝える
だれにでも伝えるのは、避けましょう。この話はこの人に必要だからという「選択」が必要です。あなたが相手を理解しているのであれば、その理由がわかるはずです。人にはそれぞれ価値観や考え方の違いがあり、人に対する理解が必要です。
①「君には必要だと思って、君だけに話をするけど・・・」②「ほかの人はともかく、君には重要だと思うから・・・」
伝える理由を添えると、気持ちが伝わります。絶対に嘘をついてはいけません。
7.情報に中立的立場でコメントを添える
人を批判することは止めましょう。話しを聞く相手が、今度は自分が言われると思います。「こんな方法もある・・・」と中立的立場でのコメントをつけましょう。人の批判だけでは噂話になり聞きたくない話しです。できるだけ話しを聞く相手も、自分の意見が言えるようにしてあげましょう。
①「彼の言っていることは間違っていないけど、こんなか考え方もあると思う・・・」②「彼の行動は理解できる。こんな方法もあったかも知れない・・・」
人の判断や行動を否定ばかりではなく、その人の立場に立って認めてあげましょう。
「7つのルール」で何が変わるのか
職場で信頼される
職場で信頼される人になります。信頼される人は、言動を信用されるという意味だけではありません。これからも頼ることができる人です。
「人」として人格を評価される
人格が評価されるとは、人柄や人間性が人として優れていることを意味します。「あの人が言うのだから間違いない」等の評価です。人のことを考え、間違ったことはしないと評価されます。
リーダーシップが取れる
信頼され人格を評価されれば、人が集まります。みんなの力が集まり、大きな成果に結びつきます。リーダーシップはこのような力をもっている人です。
信頼される話し方をする人は、話し方を評価されるだけではありません。
「7つのルール」を守ることにより、高い評価や期待される人になります。しかし、決して難しいことではありません。
相手のことを考え、言っていいこと悪いことの区別をしています。
普通の常識であり基本なのです。
信頼を失い、人を傷つける言葉の使い方
1.努力ではどうしようもないこと
本人がいくら努力しても、変えようのないことです。肉体的なことや年齢などは、努力では変わりません。無理なことを話すと、本人を否定することにつながり傷つきます。その人が、一生背負っていくことであり、他人に安易に話しすることではありません。
2.劣等感や自己嫌悪をもっていること
劣等感や自己嫌悪はだれでもっています。気にするなと言われても、気になります。劣等感や自己嫌悪はその人が苦しめ続けていることで、当然その人を傷つけることになり話題にする話ではありません。
3.個人の情報
人それぞれ事情があります。家庭事情、過去の事情、お金の事情・・・・。人に言いたくなく、ましてや触れられたくありません。
個人の情報は、過去から現在に至る知られたくない情報です。そんな話しを他人に口外するのは、やってはいけないことです。
4.人をバカにすること
他人とちがう行動や面白く感じる話しは、人に伝えたくなります。話しのネタにしやすく、ありがちな話です。人と比較し、劣っていることを指摘しだすとエスカレートします。結局、バカにしてしまう結果になりがちです。
まとめ
職場で信頼される人の話し方は、正しい情報に基づき人のために話をします。相手に有益な情報であること、そして相手を傷つけることはありません。
一方、信頼されない人は言葉の価値や相手かまわず話しを広げるので、言って悪いことを使い分けていません。人を傷つけ人間性を疑われます。
時には、オモシロおかしく笑いのネタになります。それを聞くと、自分のことも平気で人に話されると思い、誰もがその人には話しをしなくなります。
人の気持ちを理解し相手の立場に立てば、言っていいこと悪いことの区別ができるはずです。職場での使い分けができ、信頼を失うことはありません。
話しをすることが悪いのではなく、正しく使い分けていないことが悪いのです。
下記のサイトからご相談を承ります。お気軽にご連絡下さい。
コメント