手柄は横取り、失敗は押し付け上司!それでも会社で役割がある!

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「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任」・・このような上司はどんな会社でもいます。

会社の中での価値や役割はあるのでしょうか。会社に残れる理由は何なのでしょう。

仕事ができない訳ではありません。手柄を横取りし、失敗の責任を押し付ける行為は人間性に欠けています。

経営は「綺麗ごと」や「正論」だけでは乗り切れない場合があります。誰かが「手を汚す仕事」をしなければ、会社が存続できないこともあります。
また、組織の中では競争が必要です。競争がなければ「仲良しグループ」になる恐れがあり、組織はマンネリ化し衰退してしまいます。

部下にとって「不要」な上司に見えますが、経営者には会社と従業員を守るために「特別な役割」の人間が必要なのです。

仕事ができない上司ではない

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自分の役割をわかっている

上司は自分の役割をわかっています。「自分しかできない、自分がやらなければいけない」そんな役割です。

この仕事は、決して綺麗な仕事ではありません。経営者の影武者になり、手を汚すこともあります。

部下はそれを知りません。知ったとしても理解できないでしょう。しかしある意味、このような役割の上司は、経営にとって必要な上司です。上司も経営者に利用され、上司もわかっているのです。

仕事と人間性は別問題

人間性に欠けているからと言って、仕事ができないとは限りません。TVドラマ等でも仕事はできるが、人間性に問題のある役柄があります。仕事ができなければ上の立場にはなれず、仕事と人間性は別の問題です。

仕事と人間性が両立できれば理想ですが、現実には難しい問題です。ほとんどの人は人間性より仕事を選択します。

実績を上げなければ組織の中では評価されないからです。そして、自分の評価を落としてまで「人のために」とは考えません。生活が懸かっているからです。

仕事を見習うところはある

部下は上司の仕事を学び、上司の気遣いや優しさで支えられます。部下の努力を横取りし、失敗を押し付ける上司は信頼ができません。すると、いくら上司が良い仕事をしていても、学ぶ気持ちにはなりません。

冷静に見れば見習うところは沢山ありますが、そんな気持ちにはなれません。人間性に問題がある上司の下で働く部下も、互いに「損」をしても「得」をすることはありません。

部下としての経験も必要

部下には経験が必要です。確かに良い上司と仕事ができるのは幸せですが、「温室育ち」になることは良くありません。若いときのいろんな経験が将来役に立ちます。

同じ上司とばかり仕事をするのは、考え方が偏り成長が止まる危険性があります。

いろんな上司と仕事をすれば、それぞれの「強み・弱み」がわかります。自分が将来どのようなタイプの人間になりたいのかを考える機会が必要です。

人間性に欠ける上司との付き合いも、経験としては大切です。しかし、部下として長く付き合うのは良くありません。

会社は良く見ています。勿論、上司のこともわかっています。ある一定期間は様子を見ますが、会社は部下の成長のために上司を変えていきます。

いろんな上司を経験させ、逆にいろんな部下をつけ上司を評価しているのです。

経営者は部下を競わせる

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競争は組織力を高める

「会社はなぜこのような上司を残すのか」と感じる人は多いと思います。確かに人間性には問題があります。

しかし、会社は上司同士も競わしているのです。わかっていながら競わせます。競わせることで、士気を高めようとしています。

この「競争の原理」は、上司だけではありません。競争が争いを起こし派閥の原因になることは少なくありません。

それがわかっていても経営者は「競争の原理」を利用するのは、経営には欠かせない原動力であり組織力を高めると考えているからです。

組織のマンネリ化を防ぐ

経営者は組織が停滞しマンネリ化することを嫌います。経営を前に進めるためには、組織が活性化し続けることを優先します。そのためには部下を競わせ、互いの緊張感を維持させようと考えています。

しかし、本当に競争だけが原動力なのでしょうか。

本来ならば、人間関係も豊かでマンネリ化せず、切磋琢磨に意見を交わす職場が理想です。

経営者もわかっていますが、現実問題としては、このような理想を求めるのは難しいのです。

比較対照する相手が必要

なぜ競争が必要で、どのような効果があるのでしょう。競争には比較対照となる相手が必要です。まず、「相手に負けたくない」という気持ちがなければ、人は成長せず仕事の質も向上しません。

従業員が増えれば意見も増え、そこで自然に競争が発生します。誰もが「自分が一番」と考え、協調主義は薄れ人間関係は殺伐としがちです。

逆に、互いに「仲良しグループ」になり仕事の質が低下します。放置するより人為的に環境を作る方が効果的な場合もあります。

このように、比較対象となる相手がいなければ競争は始まりません。組織が「仲良しグループ」になると、会社の存続に影響する問題が発生する場合もあるのです。

「見えないところで」経営者への役割がある

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経営者にはイエスマンが必要なときがある

経営は「綺麗ごと」や「正論」だけでは乗り切れない場合があります。しかし、それをすべての従業員に求めるのは正しくありません。

従業員は「ブラック企業」だと感じ、社会的にも許される問題ではなくなります。

この「どうしても乗り切る」ときに、経営者にはイエスマンが必要です。誰にでもさせることができない仕事をする人間が必要なのです。

言い換えれば、経営者が手を汚さず利用できる部下です。

経営者は部下の役割を決めている

人にはいろんな考え方があります。あえて「会社のために」と考えて行動する人もいます。その代わり「見返り」は期待するでしょう。

しかし、この考え方は一概に「反対」することではありません。個人の選択であり、実際に会社を守る役割の場合があるからです。

組織には様々な役割をもつ人がいます。「会社はなぜこのような上司を残すのか」と感じることがありますが、他の従業員には言えない理由もあります。

この役割をもつ人のおかげで、会社が維持できているのかも知れません。

経営者は「したたか」

このようにと、経営者は「したたか」です。しかし、それが現実でもあります。何度も申し上げますが、会社にはいろんな局面があり存続のためには乗り越える必要があります。

乗り越えるためには、能力のある人材が必要です。

部下の手柄を取り失敗を押し付ける上司は、信頼関係に値するとは言えません。

しかし、会社が危機的状況になったときに、「それなりの役割」を果たす上司であるならば、会社に残れる理由は理解できるかも知れません。

 

まとめ

部下の手柄を取り失敗の責任を押し付ける上司は、みんなを不幸にする上司です。

「会社はなぜこのような上司を残すのか」と感じることがありますが、会社に残れる理由はあるのです。

経営は「綺麗ごと」や「正論」だけでは乗り切れない場合があります。しかし、それをすべての従業員に求めるのは正しくありません。

誰かが「手を汚す嫌な役割」を担う必要があります。組織には様々な役割をもつ人がいます。この役割をもつ人がいるから、会社が維持できているのかも知れません。

 

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