人から受ける気遣いや親切が当たり前になると、感謝の気持ちを忘れがちになります。
例えば、毎日食事・洗濯・掃除をしてくれる妻、会社では部下から気遣いを受ける上司等・・・は、当たり前になり感謝の気持ちを忘れていくのです。
感謝の気持ちを表す言葉は数多くあります。同時に、感謝の「度合い」によって、言葉も表現も変わります。
自分の人生が変わるほどの親切に対する感謝もあれば、単に落とした消しゴムを拾ってもらう感謝もあります。
その人にとって重要な感謝であれは、言葉も表現もその後の接し方も変わっていきます。しかし何でもない感謝であれば、「さっと」流してしまうことは少なくありません。
だからこそ、「何でもないこと」に「ありがとう」の一言が重要なのです。さりげない一言が、相手に伝わるからです。そして、いつも人の好意に感謝を忘れないようにするためです。
何でもないことに「ありがとう」と言える人は、当たり前になっても感謝を忘れません。その一言が人間関係を維持し、信頼関係につながっていくのではないでしょうか。
当たり前になると感謝の気持ちを忘れる
当たり前になりやすい人とは
当たり前になると感謝の気持ちを忘れやすくなります。では、どのような人なのでしょうか。
2.自分が偉いと思っている人
3.弱い立場の気持ちをわかっていない人
4.人間関係を大切にしない人
5.仲間や部下を育てようとしない人
6.自分中心で世の中が動いていると思っている人
自分は仕事ができる、能力があり他人よりも優れていると思っている人にありがちです。また、人を大切にせず自己中心の考え方に多く見受けられます。
周りの人を見ていると、そのように感じることがあるのではないでしょうか。
なぜ感謝の気持ちを忘れるのか
感謝の気持ちを忘れる理由は簡単です。当たり前になり、人の好意や親切が感じ取れなくなっているのです。なぜでしょう?
当たり前になってしまうと「人の気持ちを考えない、理解しようとしない」、こんな感覚に慣れてしまいます。
そして、「自分はこのような待遇を受けて当然だ、それだけ人より優れているのだ」と思い込むようになります。
自分一人で頑張れていると勘違いし、チームワークや人に対する思いやりの気持ちを忘れていくのです。
感謝を忘れる人の評価
感謝の気持ちを忘れる人は、人の評価が気になりません。気にならないというより、気づいていないのです。「自分に対する評価は高い」と思い込んでいるからです。
すると当然周りの人からは、良い評価を得ることはできず批判的になります。信頼を失い「その人のために」と思う気持ちもなくなります。
当たり前になり、感謝の気持ちを忘れることは恐ろしいことです。自分に対する信頼だけではなく、人からの期待や信頼を失うからです。
何でもないことに感謝の気持ちを忘れない
何でもないことこそ大事にしたい
自分にとってなんでもないことでも、相手にとっては重大なことはよくあります。互いの価値観が違うからです。また、立場が違うと価値観の違いは生まれます。
人は立場が上になれば、自分の価値観で物事を判断します。結果、弱い立場の人は取り残され犠牲になります。
自分にとって何でもないことが、相手を傷つけてしまうのです。だからこそ、何でもないことを大切にし、「ありがとう」の一言は重要です。
いつも相手を想う気持ちがあれば、自然に出る言葉ではないでしょうか。
大きな気遣いより小さな一言
1.大きな気遣いは互いの負担になる
大きな気遣いは、自分だけではなく相手にも負担になります。また、周りからの誤解にもつながります。
大きな気遣いをすれば、二度三度と続けなければいけません。一度だけで終われば、「気遣いは最初だけ、一度で良いと思っている」と誤解を招くからです。
また、大きな気遣いを受けた側は、次に気遣いをしにくくなります。同時に、「あの人は気遣いを受けたいと思っている」等と誤解を招きます。
どちらにしても、大きな気遣いは互いの負担になります。そして、自然にできることではなくなってしまいます。
2.小さな一言で相手を大切にする気持ちが伝わる
では、小さな一言ではどのように感じ、伝わるのでしょう。
大切なことは、相手に感謝の気持ちを持つことです。そして、その気持ちを伝えることです。伝えるためには大きな気遣いは必要ありません。その都度、小さな一言で伝わります。
感謝の気持ちを「ありがとう」の一言で表せば互いの負担にはなりません。いつもその気持ちと「ありがとう」の一言を忘れなければ伝わります。
「ありがとう」は不思議な力をもつ言葉
なぜ「ありがとう」は感謝が伝わるのか
なぜ「ありがとう」の一言で感謝の気持ちが伝わるのでしょうか?
理由は、シンプルなメッセージ力だからです。
メッセージ力とは、相手の立場や視点に立ち、相手に伝える力です。そして聞く人が共感し、その言葉を拡散したくなります。
メッセージ力には、人の心の奥を揺り動かし深い感動や共感を与え「心の琴線に触れる」効果があるのです。
いろんな伝え方ができるメッセージ力ではなく、ストレートにシンプルに、そして直感的に伝わるメッセージ力です。感謝の気持ちを「誠実」で「正直」に伝えることができます。
「ありがとう」は誰にでも伝わる言葉です。そして「ありがとう」は飾らない言葉なのです。
「ありがとう」には、どのような効果があるのか
例えば、朝の出勤時に「おはようございます」と、先に声を掛けられるとどのように感じるでしょう。決して悪い気持ちにはなりません。
特に上司から「おはよう」と声を掛けられると、「今日も一日頑張ろう」という気持ちになるのではないでしょう。
「ありがとう」の一言も同じです。「誠実」で「正直」な言葉であるがゆえに、余分なことを想像し考える必要がないのです。
このように「ありがとう」の一言は、「誠実」で「正直」な気持ちを表すメッセージ力なのです。
「ありがとう」の一言で何が変わる?
「ありがとう」の一言で、何がどのように伝わるのでしょう。そして、何が変わるのでしょう。その一言で、相手がどのような気持ちになるかが重要です。
一番の効果は、相手に対する印象が変わります。その変わっていく印象を「入口」として、良好な人間関係に発展する可能性を持っています。
2.また協力しようと思える
3.困ったときに相談する気持ちになる
4.互いに信頼されるための行動をとり、信頼関係が育つ
このように、「ありがとう」の一言には、多くの可能性と将来性が秘められています。
何でもないことを大切にし、「ありがとう」の一言を忘れないようにするべきではないでしょうか。
まとめ
社会や会社組織は、「他人」の集まりです。だからこそ感謝の気持ちを忘れてはいけません。
しかし、人は当たり前になると感謝を忘れます。だから「ありがとう」の一言を忘れてはいけません。
大切なことは、相手に感謝の気持ちを持つことです。そして、その気持ちを伝えることです。「ありがとう」の一言は、「誠実」で「正直」な気持ちを表すメッセージ力なのです。
下記のサイトからご相談を承ります。お気軽にご連絡下さい。
コメント