上司の接し方が違う!部下が不公平と感じる態度には理由がある

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部下によって接し方や態度が違う上司がいます。部下は「不公平」と感じます。なぜ、違うのでしょう。部下は「平等に扱って欲しい」と思います。

その違いには、上司の「不公平な理由」と「大事な理由」があります。「不公平な理由」は、上司の好き・嫌いや苦手意識です。職場ではよくある話しです。

しかし、重要なのは「大事な理由」の場合です。一見、不公平と感じますが部下の個人差や性格を考慮し、レベルに合わせた「公正」な接し方です。

部下を育てようとしています。そして「公正」は、全員が同じような結果を得られるようにすることです。

部下は何を一番望んでいるのでしょう。確かに「公平と平等」は大切ですが、それぞれの部下にプラスになることです。同じように「公平と平等」に接しても、「公正」でなければ部下は育ちません。

本当に部下が望む接し方は、自分に合った接し方である「公正」ではないでしょうか。

 

上司の接し方が違う2つの理由

1.上司の「好き嫌い」の不公平

一番不公平な理由は、上司の好き・嫌いです。上司の好みで接し方が変わります。人間である以上は好き・嫌いはあり

ますが、仕事上では認められません。自分の好みで判断するのは差別的扱いです。

仕事上、正当な理由がなく指示に従わない人や、職場の雰囲気を乱す人は、業務上の評価は変わります。好き・嫌いではありません。職務に従順ではなく、正当な理由で評価が低いのです。

好き・嫌いは、同じように仕事をしていても不公平な扱いをすることです。その理由が上司の「個人的」な好みの場合です。

2.部下を育てるための「公正」

もう一つの理由が重要です。部下のレベルに合わせた接し方をする場合です。なぜ、このような接し方をするのでしょう。

部下に合った接し方をすることにより、伝えたいことを正確に正しく伝えるためです。理解度が高まり誤解も招きません。部下を育てるためには大事な接し方です。

「不公平」は一番許せません。「公平・平等」がふさわしいと誰もが思います。しかし、部下にとって「公正」な接し方が一番望むことなのです。

「公正」とはどのようなことで、違いはどこにあるのでしょう。

なぜ優秀な上司は「公正」に接するのか

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「公平・平等」と「公正」の違い

「公平・平等」とは、一定の資格・能力・責任・義務をもつ人に対して、判断や行動を「えこひいき」しないことです。

具体的には、職場においては同じような立場の人に対しては同じように接することです。

 

「公正」とは、一定の資格・能力・責任・義務をもっているとしても、その差を踏まえた上で全員が同じような結果を得られるようにすることです。

職場において個人差を考慮して接することです。

部下を育てようとする

部下を育てようとする優秀な上司は、「公平・平等」と「公正」を使い分けます。部下には、経験・能力・レベルと言った「スキル」の違いと、「性格や考え方」等の個人的な特徴があります。

この2つの違いを同じように、「公平・平等」だけで扱うことは適切なのでしょうか。

部下の能力を発揮させるためには、モチベーションが大切です。「頑張ろう」と思えなければ能力は発揮できません。

例えば、職場ルールを守ることは「公平・平等」であるべきです。しかし、仕事の説明やスキルに関しては、個人差を踏まえて「公正」の方がモチベーションは高まるのではないでしょうか。

部下の個人差を理解している

「公平・平等」と「公正」を使い分けるためには、部下を理解しておく必要があります。普段のコミュニケーションが大切です。そして、何より「本音」で話ができる関係を作らなければできないことです。

しかし、会社の中ではこのような上司は極めて希少価値があります。稀にしかいません。それ故、期待することは難しいかも知れません。部下も上司も互いの理解を深める努力は必要です。

少なくとも、自分が上司になったときには、部下の個人差を理解し「公平・平等」と「公正」を使い分ける上司を目指したいものです。

部下の本音は使い分けを望む

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部下は人とレベルの違いを感じている

部下にとっては「公平・平等」と「公正」、どちらが望まれるのでしょう。部下は人との違いを良くわかっています。個人差を感じており、何とか頑張りたいと思っています。

部下は、

①会社に認められたい
②会社に貢献したい
③みんなと同じレベルでありたい

と、思っています。そのためには、上司の指導は欠かせません。

取り残されたくない気持ちがある

まわりに取り残されたくないと思っています。取り残されると、不安になり孤独です。また、自己嫌悪に陥り希望がもてません。どんなに明るい性格の部下でも、いつも不安を持っています。

本音は「公正」を望む

人前では、「公平・平等であるべき」と部下は言います。しかし、本音は「公正であって欲しい」と思い、「取り残されてもいい」と思っている人は、いないのではないでしょうか。

部下が望むのは、「公平・平等」と「公正」の使い分けです。自分が成長する接し方を望んでいます。「公正」な接し方には、上司からの理解を感じるのです。だから、「頑張ろう」と思えます。

 

まとめ

上司の接し方が部下によって違う、と感じることはあります。確かに、上司の好き・嫌いの場合も多いです。

しかし、優秀な上司には理由があります。不公平と感じることでも、「公正」に接していることもあります。

部下を育てる方法は、いろいろあります。その方法論の前に、部下を理解し「公正」であることが大切なのではないでしょうか。

 

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