上司の指導に、納得できないと感じることはありませんか。上司が気づいていないことがあります。
部下は間違いを指摘するだけではなく、原因は「理由」を解るように説明して欲しいと思う「3つの悩み」があり、上司が説明できれば部下の悩みは解決できるのです。
上司はそれを理解せずに「怒る」だけの指導をしているからです。どのような指導をすればいいのでしょう。部下の悩みに気づき、部下が理解し納得できる指導は、「怒る」ではなく「叱る」でなければいけません。
「怒る」と「叱る」はどのように違うのでしょう。「怒る」は、では理解できず反発になります。「叱る」は信頼でき成長につながります。
上司の言いたいことではなく、部下の求めることを理解し説明すれば、信頼関係も築くことができます。
上司が間違う「怒る」と「叱る」の違い
「怒る」は感情が高まり腹を立てることです。部下が納得できる理由や、理解できる説明が充分していません。部下が求める答えがないのです。
「叱る」は指導の意味をもち、良くなって欲しいという想いがあります。指導する理由や改善策が含まれています。部下の求める答えです。
部下の「3つの疑問」と「納得できる指導」とは
1.何故、指導されるのか知りたい
部下は一生懸命に仕事をしますが、指導を受けます。部下は、何故指導されるのか知りたいはずです。その説明を求めています。
事例 ①
「それはダメだ。だからできないんだ。もっとこうしないとできない!」
「そのやり方は、〇〇を理解しておかなければ上手くいかない。〇〇の意味は〇〇だから上手くいかない理由になる。〇〇すれば問題は解決し上手くいく。」
2.どこに問題があるのか気づかない
部下が気づかない問題は、いくらでもあります。気づけないときは教えるのが指導です。納得できれは、次からは注意し考えるようになります。
事例 ②
「失敗したのは問題がわかっていないからだ。もっと考えろ!」
「気づかない問題は〇〇だったんだ。〇〇は〇〇の理由があって失敗の原因になったんだ。今後は気をつけよう!」
これからは気をつけようと思えます。
3.どうすればいいのかわからない
問題に気づいても、やり方がわからなければ解決しません。部下がわかっていないことを上司は気づいているかです。上司の部下に対する理解度がなければ、部下は成長しません。上司がアドバイスできないからです。
事例 ③
「どうすればいいかわかっていないのか!それじゃあ仕事はできない」
頑張ろうとする気持ちにはなれません。
「やり方がわかる?わからないなら言ってくれれば教えるから!」
部下が求める指導とは、理解し納得できる説明を求めています。そして、安心して聞ける上司であることです。聞くとイヤな気持ちしか残らない関係では、聞きづらくなります。上司は、聞ける職場環境をつくる責任があります。
上司の教え方で効果は違う
「怒る」は理解できず反発になる
1.うるさいと感じ、改善する気になれない。
2.上司の不満の「はけ口」と思う。
3.理解ができず反発しか残らない。
4.怒られないように行動する。
5.部下は成長しない。
部下は上司に、不信感をもちます。頑張る気持ちは薄れていき、怒られないような仕事の仕方に変わります。将来の成長は見込めず、会社に対する不平不満を口に出し、仲間からの信頼も集められません。
上司からの期待も薄れ、信頼関係はもてません。部下は夢も希望も持てず、最後は厄介扱いをされてしまいます。
「叱る」は上司を信頼し成長につながる
1.理解でき改善しようと思う。
2.上司との信頼関係がもてる。
3.もっと良くなって頑張ろうと思う。
4.成果につながり自信が持てる。
部下は上司と信頼関係を築きます。教え育てる気持ちが伝わるからです。互いのコミュニケーションが取れ、部下は遠慮なく質問ができ仕事を理解します。
不平不満もなく仕事に集中できます。仲間からの信頼も強く、リーダーシップを持ち活躍できる人材に育ちます。
まとめ
上司の仕事は、部下に教え育てることです。まず、部下の悩みに気づく必要があります。そして、部下が理解し納得できる指導が必要なのです。
部下は決して難しいことの指導を望んでいません。基本的なことを指導してほしいと思っています。日頃のコミュニケーションで部下の考えを理解しましょう。
上司が好む方法では、部下が求める方法とは異なる場合があります。「怒る」と「叱る」は、使い方を間違えると、部下の人生に関わります。
そのために指導は、「怒る」では部下は理解できません。部下が理解し納得でき、信頼関係が築ける「叱る」でなければ伝わりません。
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